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再開発事業の方針

地区整備方針

地区計画の目標

当地区は、JR 川口駅東口から南に約400mに位置し、地区西側を都市計画道路善光寺荒川線、北側を都市計画道路環状本町飯塚線に接している。地区内には、鋳物工場跡地を駐車場利用している低未利用地や6棟の未接道宅地を含む老朽化した密集木造住宅、計画道路拡幅部分にまたがる旧耐震共同住宅などが混在し、防災性や住環境の向上が必要な地域となっている。
当地区に関わる上位計画における位置付けは、第5次川口市総合計画においては、住・工・商が協調する適切な土地利用や防災・減災に配慮したまちづくりの推進が掲げられている。また、川口市都市計画基本方針では、多様な産業と中高層住宅等が共生する「産住共生都市ゾーン」に位置しており、特に当エリアについては「都心地域」として、質の高い商業や業務・居住などの都市機能が集積した市街地形成が求められている。
さらに、川口都市計画都市再開発方針(本町・金山町地区)においては、計画的な再開発が必要な市街地のうち、特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき地区(2 号再開発促進地区)に位置付けられ、土地の高度利用を図り、商業・業務・福祉・都市型住宅施設などの立地を適切に誘導すると共に、老朽化した建築物の建替えや共同化を図り、オープンスペースの確保や不燃化・耐震化を進めることなどが掲げられている。
そこで、当地区の地区計画は、市街地再開発事業による敷地の共同化により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を行い、防災上重要な都市計画道路善光寺荒川線の拡幅整備や建築物等の不燃化、さらに、新たに創出する誰でも利用できる広場には、災害時に機能するかまどベンチやマンホールトイレなどを設置し、有効な避難場所として整備する。また、質の高い商業・業務施設及び、都市型住宅などを併設し、当地区の実情にあったきめ細やかな規制誘導を行いながら災害に強い魅力ある市街地の形成を目標とする。

区域の整備・開発及び保全の方針

土地利用の方針

当地区は周辺の市街地環境に配慮しつつ、敷地の共同化による土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、建築物等の不燃化や防災設備などの設置による安全で快適な市街地の形成を図るべく誘導し、土地利用の方針を次のように定める。

  • 善光寺荒川線沿いには、低層棟部を主体に賑わいを創出する質の高い商業・業務施設などの整備を誘導する。
  • 高層棟部には定住型を主体とした都市型住宅の整備誘導を図ると共に、高齢化社会を見据えたバリアフリー等の施設や整備を充実させる。

地区施設の整備の方針

当地区は土地利用の方針を踏まえ、市街地再開発事業により整備される施設と併せて地区施設の整備方針を次のように定める。

  • 新たに創出する安全で快適な歩行者空間を、前面道路の歩道と一体的に配置する。
  • 新たに創出する敷地内通路を敷地東西に貫通する形で配置することによって、地域住民の利便性の向上を図る。
  • 新たに創出する誰もが利用できる災害時に有効な避難場所ともなる広場を、壁面の位置の制限により確保された空地と一体に配置するとともに、一般に開放された空間として歩行者等が憩える一団の有効な空地となるよう配置する。

建築物等の整備の方針

当地区は土地利用の方針を踏まえ、賑わいを創出する質の高い商業・業務施設や、高齢化社会を見据えた都市型住宅の整備等を促進するため建築物等の整備方針を次のように定める。

  • 高齢化社会を見据えた都市型住宅や賑わいを創出する質の高い商業・業務施設を併設するため、これらの機能を損なう建築物等の用途の制限を定める。
  • 敷地の細分化の防止及び共同化を促進し、良好な環境を備えた街区の維持を図るため、建築物の敷地面積の最低限度を定める。
  • 防災機能の向上と周辺の住環境に配慮するため、壁面の位置の制限を定める。
  • 周辺の市街地環境と景観への影響に配慮した建築計画とするため、建築物の高さの最高限度を定める。
  • 良好な都市景観の形成を図るため、建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限を定める。
  • 快適な歩行者空間の確保や防災性を向上させるため、かき又はさくの構造の制限を定める。